ジャカルタ交通事情
朝のジャカルタ
渋滞。
夜のジャカルタ
渋滞。
私がジャカルタに移ってきた当時約10年前も渋滞はしていたけれど
まだ道路状況は予測できた。
でも、今は…。予測不可能。
通勤ラッシュの朝と夕方はもちろん、中途半端な時間でもいつも混んでいる。
車多すぎ。
行き当たりばったり感で道路つくったような感じ。大きな通りでも交差点もないし、道路のレイアウト自体が悪いんだよね。
しかも今は2018年8月18日から開催されるアジア大会に向けて道路の整備と
2019年完成予定のMRTを作る工事が同時に進んでいるから幹線道路沿いが
こんな感じ。ますます毎日の渋滞に拍車をかけての渋滞。
ジャカルタ中心部の渋滞を緩和するため、以前は3イン1という規制があった。
この規制は土日祝日以外の朝と夕方ラッシュの時間帯それぞれ4時間くらいだったかを
大通りを通行する車に乗車する人数は3人以上でなくてはならないという規制。
運転手以外に2人以上乗せなくてはいけない。
だから昔はジョッキーといわれる人たちが大通りに通じる道に立っていて
車に同乗し人数を増やして大通りを通過。警察に捕まるエリアを過ぎたところで
おろしてもらうという貧困層の人のサイドビジネスみたいなものがあった。
子供もカウントされるため子供を抱えた母親が同乗することもあったのだが、
子供をおとなしく寝かせておくために睡眠薬を使った事件とか、子供たちにそういう仕事をさせるのが幼児虐待にあたるとして2016年に廃止された。私も最初、この規制冗談かと思ったくらいだ。知らない人の車に乗って行先もどこかわからないっていう小銭稼ぎってものすごくリスキーだと思う。報道はきいたことないが絶対性的嫌がらせとかあったんじゃないかと思う。
この規制が廃止された後、どういう規制になったのかというと、
ナンバープレート奇数・偶数制度に変わった。これは特にラッシュが激しい規制エリアの大通りを通行するのはナンバープレート末尾が奇数の場合は奇数日、偶数の場合は偶数日に限るというもの。平日の朝7時~10時、夕方16時~20時に実施される。
はっきり言って効果があがったとは思えないけど。しかも金持ちは複数車もってるし、偽造プレートだって作れるし…。東京みたいに電車がいろいろ走っていて、地下鉄でもカバーしているってここまでにはとても追いつかないだろうけどせめてバンコクとかシンガポールとかみたいにMRTを充実させてほしい。東京だったら渋谷から表参道まで歩いちゃおうかなとか小伝馬町から上野まで運動不足解消で歩いちゃえ、とかやったけど、ジャカルタ、まず無理。歩くようにできていない。途中で歩道がなくなっていたり、道がガタガタで穴だらけとか、ちょっと広い歩道だとそこで屋台とかで商売始めるかバイクが乗り上げて通行するかバイクの駐車場になってしまうとか。屋台とかはアジアの風情って感じで好きだけど、シンガポールみたいになってほしいなあと思ってしまう。渋滞を解消して歩行者にやさしい街になってほしいなと願うばかり。
ジャカルタの渋滞が解消されるのは一年に一回だけ、レバラン(イスラム教断食明け大祭)の時のみだ。役所も官庁もすべて休み。みんな帰郷してしまうので道路がスイスイでまるで真夜中みたいにすいている。普段からこうなってほしい。